2018.07.25
2050年までに100%電動車!?
今朝の日刊工業新聞より、
経産省が2050年までに新車販売の全てを電動車(EVやPHV、ハイブリッド、燃料電池車含む)とする目標を設定
したそうです。
国際的な目を意識してのこともあるのでしょう、高い目標を掲げる事はとても大切です。
ですが、個人的には正気の沙汰とは思えない数字ですね。
初代プリウスが発売されてから20年以上が経ちましたが、現在のハイブリッド車の販売比率は新車販売の3割程度だったような気がします。
ガソリン車との価格差が約20万円ぐらいのハイブリッド車ですらこの程度の販売比率です。
この手の車がなかなか販売に結びつかない理由は去年の9月20日にも書いてますし、非常に高額なPHV車や燃料電池車の普及にはその倍以上の時間が掛かるんじゃないですかね。
政府は温室効果ガスの排出削減目標を達成したいのでしょう。これが実現すれば車から排出される排ガスの量は劇的に少なくなります。
しかし、物事はトータルで見ないといけません。
現在でも夏場は電力不足によって省エネを呼び掛けているのに、どうやって電力を賄うつもり?
まさか火力発電所の増設?
原発を推進するしか対応できなくない?その為の発表?
ハイリスク・ローリターンな水素ステーションなんて、民間企業が積極的に手を出すとも思えません。
なんかうがった見かたでこの記事を読んでしまいました。