2020.05.26
緊急事態宣言解除
長く続いた緊急事態宣言もついに25日で全県解除となりました。
多くの弊害と経済的ダメージはありましたが、海外の様子を見聞きする限り皆が頑張って自粛した成果と言って良かったでしょう。コロナは致死率が低かったとはいえ、ワクチンが無い病気に対してはベターな対応だったのだろうと思います。
個人的な感想は、コロナ騒ぎが起こってから緊急事態宣言発令~解除まで何の支援も受けることが出来ませんでしたが、自社努力だけで乗り切ったことに変な達成感と腹立たしさが同居しています。
ここからなんとか経済を立て直しながら、今回の経験を踏まえて再度の流行に備えて準備をしておかなくてはなりません。
朝礼でもそのように話しをしました。
当社は運よく乗り切れたものの、今後も救えなかった企業のツケは国全体でとてつもない大きな負の遺産として抱えて行かなくてはならないと思っています。失った労働力とノウハウは計り知れないです。
1~2ヶ月程度の不況を乗り切れないような企業は遅かれ早かれ淘汰されていただろうという自己責任論調も数多く見られ、非常に不愉快な思いも沢山しました。
現在では企業の業種を問わず、猛烈な競争にさらされています。そういったなかで死に物狂いの努力をし、僅かな利益を生み出し、地域の雇用を守りながらギリギリのところで存続しています。
そういう企業の恩恵を日々の生活の中で知らず知らず受けているのです。
あちこちで安易な論調に悪乗りするようなコメントが多くて残念でしたが、クラウドファンディングなどの支援やボランティア、マスクなどの医療器具の寄付、医療従事者への感謝の言葉も多く寄せられた報道もあり、幸せな気分にもなりました。
そしてコロナといえば、この本
2010年発売の首都感染
神戸市在住の作家、高嶋哲夫さんです。
僕の本棚にも三冊並んでいます。
リアルな天変地異を書かせればこの作家さんですが、大規模災害を予言していたかのような小説が多いので、予言者とも言われています。
首都感染も今回のコロナ禍を予言しているかのような内容で、再度注目されています。
読んでみると、ウィルスの弱毒性と強毒性の違いと政治家の優秀さ以外はほぼ今回の現実と同様です。
本の中で語られていますが、ウィルスを抑え込むのは非常に簡単だ。
防御(手洗い・消毒)をキッチリ行う事と人との接触機会を減らすこと。針の孔ほどの穴も開けてはならない。
簡単な事だがこれができない。
だそうです。