このアルファベットと数字の組み合わせを見て理解できる人はなかなかの好きものですね。
最近はこれが分かる人と出会う事もほとんどありませんし、今後もこういう呼び名で呼ぶような風習は化石のように珍しいものになっていくでしょう。
もったいつけましたが、僕の初マイカー(中古車)です。
ホンダ
シビックSiR-Ⅱ
(この写真はネット上から拾いました。僕のはこんな大人しい外観ではありませんでした。)
この車を表す車検証上の認定型式がEG-6(イージーシックス)なのです。
何故シビックと呼ばずに型式で呼ぶのか?
これには世界一の1,600㏄エンジン、B16Aが載っていました。これを超えるのは後に発売されるタイプRのB16Bだけです。
排出ガス規制が厳しくなっていく世の中で、8,000回転まで余裕で回るようなエンジンは今後出る事は無いでしょう。
僕は今でも2,000cc以下のエンジンでは世界一だと思っています。
見た目が同じで、ごく普通のエンジンを載せたグレードとかだと、EG-4とかEG-3という表記になります。
EG-6だけは別格なのです。
とはいえ、当時のホンダ車はシフトフィールやサスペンションはフニャフニャ、ボディは剛性感無し。
エンジンを購入したと思っていました。
購入後は廃車からパーツを安く譲って貰ったり、必要ないものを取り外したり、友人に手伝ってもらいながら少しづつチューニングをし、アルバイト代をガソリン代とタイヤ購入費用につぎ込み、走りの練習に夢中になっていきました。
クラッチを使うことで、
●シフトショックの無いシフトアップ(ダウン)
●超低燃費走行
●姿勢制御
●コーナリング中の回転数維持
●シフトダウンを利用しての強烈なブレーキング
色々な技が使えます。
人類が環境に配慮した生活をしていかなければならないのでしょうがないですが、車はMTじゃないとダメ!どんな高級車だろうとATはマイナス90点。が持論の僕にとっては寂しい車社会になりつつ(トヨタとマツダが頑張ってMTを残し続けてくれていますが…)あります。
冒頭で書いた型式での呼び名で呼ばなくなるだろうというのは、強烈な個性を持った車が発売されない(できない)からです。
今後の電動化の流れで最大の特徴であるエンジンの魅力が無くなるので、デザイン以外個性の無い車の登場にますます拍車がかかるだろうと思います。
現在のEG-6の中古車相場を調べてみると、僕が購入した20年前より遥かに高い金額で販売されているようです。おそらく新車発売時と同価格と思われるような値付けがなされています。
当時も大人気で、一年に一度はコンビニやスーパー等の駐車場で全然知らない人に、『この車いくら出せば譲ってもらえますか?』と聞かれることがありました。
実は今、死ぬまでに一度所有したいと思える車があります。おそろしくマニアックで、実車は一度も見たことがありません。
ATの車に乗り始めてから数年が経ち、禁断症状とストレスが限界に達しつつあります…。
新車ではとても手が出ないので中古車で購入したい…。個人的な夢です。