株式会社アムデック
0790-24-3601

受付時間 8:00~17:00(平日)

社長ブログ

blog

2023.10.02

完成品の測定技術

極まれに納品した製品が精度が出ていないとクレームの連絡が入ることがあります。

 

クレーム率はこのHPでも公開(更新には結構な費用がかかるので頻繁には出来ないが、ずっと記録は取り続けています)していますが、その中で一番多いのが『3次元測定器で計測したけど精度が出ていない』というものです。

 

製品を引き取り当社で再度計測し直してみると寸法通りで合格のものがほとんどで、再度持ち込んで再測定してもらうと合格になるものがほぼ全てでした。

この10年ぐらいで僕がパッと思いつくだけでも3件ほどそういうケースがあったかと思います。

 

※ほぼと書いたのは、今年1件リーマ間ピッチ公差±0.005(当社の公差保証値外)が外れているクレームがあったからです。これに関しては特殊な部品だったようで、こちらとしては±0.01以内に収まっていたのでOKの判断をしたのですが、それでは駄目だったようです。

 

3次元測定器で測定したから間違いは無いと言うのでクレームが入るのですが、この考えが非常に危険で、誤差が出にくいだけで測定者の技量によって正確な寸法が測定できないのはアナログな測定器と同じです。

 

当社は専任の検査員がアナログ(マイクロメータ・ピンゲージ・ブロックゲージを併用した検査方法)な測定機器+工作機械上での測定+画像測定器の3種を併用しながら最終検査を行っています。

シンプルであるが故に測定者の技量も求められますし、肝心の測定器具に狂いがあっては意味が無いので、測定前のゲージでのゼロ合わせも欠かせません。

 

測定も加工技術と同じように、技量の積み重ねです。

便利な機器も使用しつつ、アナログな測定器も使用できるようになっていないと、製品の本質的な用途を考えた検査ができるようにはなりません。

お問い合わせ
ページトップにもどる