2024.03.02
設備一式の受注が増えてきた
昨年末ぐらいから新規設備やリピート機の設備一式受注案件が急に増えてきています。
昨年度は景気の先行きの不透明感が強く、こういった設備一式の投資に各社及び腰な印象があり、補修部品や改造等の急場しのぎの仕事が多く、相見積もりによる価格の叩き合い後は短納期に追われるケースが大半で、当社も苦しい経営にならざるを得ませんでした。
僕もそういった対応に追われ大変でしたが、現場にも日々状況が刻々と変わり続ける為、指示が複雑になってしまい大変な負担を掛けることとなったと思います。
設備一式の部品(図面100枚~200枚程度)を指定の期日までにミス無く揃える
設備一式で受注すると、
●材質は鉄系・アルミ系・SUS系・銅系
●サイズは大物~小物
●形状は丸物~角物
●表面処理はメッキ・焼き入れ(後の平面研磨・円筒研磨)
●樹脂加工や板金加工
●製缶品や溶接品
こういった多種多様な図面が含まれます。
これら全ての納期を当社で最適管理のうえ、期日に間に合わせる。
※依頼があれば設備設計から請け負います。
これが昔から当社が一番得意としてきた仕事です。
2015年に認定を受けた経営革新計画、2020年に取り組んだ知的資産経営報告書
でも当社の最大のメリットとして設備一式での受注が可能であることを記載しました。
お客様が全てを丸投げできる利便性の高い企業であることを常に目指して来たので、図面一枚等、単品図面の価格競争にはできるだけ関わらないでこれまで経営できていました。
この体制が崩れたのが、僕が経営に携わる前に起こった2008年世界同時不況のリーマンショックと記憶に新しいコロナ禍です。
今後も15年に一度ぐらいの割合でこのような世界を巻き込む危機が起こるのでしょうか?
こういった危機でも乗り越えられるような強い経営を行うためにも業況が良くなりつつも、気を緩めることができないと感じる今日この頃です。