2018.10.01
沖縄県知事選
翁長前市長の逝去に伴う沖縄県知事選挙が昨日投開票され、翁長氏の遺志を継いだ玉城氏が当選しました。
大学三回生の時にゼミに入り、ゼミ長となるN君とお互い本をよく読むという事ですぐに意気投合して仲良くなり、居酒屋の上階に住む彼のアパートでよく飲みました。
彼は那覇市出身でした。
酔うと話しはだいたい沖縄の基地問題へと流れていきます。
ニュースには殆ど流れない兵士による日常的な犯罪行為。ほとんどが泣き寝入りだそうです。
だけど、基地があることで成り立っている友人の家族が経営する飲食店や食料品店。
基地が無くなり観光産業だけでは間違いなく生活はできない…。
彼はそれでも沖縄に基地は要らないと考えていました。そこから勇気を持って脱却しなければならない。
非常に複雑な感情だと思えました。
最後の方はいつも
N君:『本土のお前らにはこの気持ちは絶対分からんやろな』
僕:『うん、悪いけど全然分からへん』
N君:『分かったようなフリされんのが一番腹立つ』
僕:『色々皆で考えて話し合わなアカンな』
こんな流れだったように思います。
時には怒鳴り合いのようになる事もありましたが、ゼミ旅行の企画・運営を一緒にしたり、ゼミの親睦会の店舗選びから価格交渉までお互いの得意分野を活かした活動を仲良く二年間行い、これは僕にとって非常に貴重な経験となりました。
その後N君は大学院に進み、沖縄で就職したと聞きました。
実際に沖縄で就職しても昔の考えは変わらなかったのでしょうか?
今回彼はどちらの候補に投票したのでしょうか?
朝刊を読みながら懐かしい学生時代を思い出しました。