2020.02.19
理念が大切
二ヶ月に一度の会議時を除いて普段はほとんど喋らない僕ですが、毎年年末の仕事終わりの夕礼時に全員を集めて少し長めの話をしています。
その内容は、一年の総括であったり、来年以降の全体としての目標などです。
昨年は経営理念の大切さを改めてじっくりと話しました。
経営理念は日々の業務の中での全ての判断基準になります。
現場の社員達は普段の業務中に経営理念を意識する事は少ないかもしれませんが、僕は判断に悩んだ時には必ず当社の理念に照らし合わせ、どうすることがより理念に近いのか?、で判断します。
実際に、今年に入ってある社員から一つの質問(提案)を受けました。
それに対する僕の答えが
それは経営理念に反している事だからしない
それをしようとすれば、経営理念を変更しなくてはならない
と答えました。
その質問(提案)を実行すれば、確かに当社の問題の一つは解決しそうな感じでした。
経営理念は企業の根っこ(根幹)となるものです。変えなければならない時が来るかも知れませんが、そう簡単に変えれるものでもないです。
年末の話に戻りますが、その時に理念無き企業の一つの例としてコンビニ業界を挙げました。
何故僕が理念が無いと思っているのか?
近年ニュースや新聞・雑誌等、至る所で見聞きするコンビニの深夜営業廃止(時短営業)や元旦営業の取り辞めの件を見ていて感じた事です。
その昔、震災以降の社会全体で節電が望まれていた時、コンビニにも当然のように節電の要請がありましたが、
◇社会のインフラを担っている
◇田舎の人通りの少ない地域では夜間の犯罪防止に役立っている
等々、色々と理屈をこねて協力をしませんでした。
現在と言っている事が真逆ですね。上記のような事柄をアナウンスするなら、24時間365日開店は当然でしょうね。
いざ労働者不足が顕著になりだしたり、深夜の売り上げが減少しだすと休ませろ休ませろ…。
コンビニが休んだって大勢の生活には影響なんかありません。自分達の業界を過大評価し過ぎ。
メディアを巻き込んで大騒ぎするほどの事ではありません。メディアも放っておけば良いのに…。どうぞ勝手に休んで下さい、失笑です。
そんな事より食品ロスの問題にもっと真剣に取り組んで欲しいです。
このように、何故その仕事をしているのかという明確な理念が浸透していないと、社会情勢の変化によって言う事がコロコロ変わります。
余談ですが、僕の自宅から一番近い大手食品スーパーも営業時間を短縮しましたが、売り上げが想定以上に落ち込んだために、再度営業時間を拡大する事となりました。
その事は新聞記事にも掲載されていました。理念が無いと経営は迷走します。
そして、少し前には当社の隣町で永らく営業していた上記と同系列の24時間営業のスーパーが閉店しましたが、そのすぐ斜め前に新しく24時間営業のスーパーが開店しました。
代わりは幾らでも現れそうなので、困る事はなさそうですね。