この数年間の間は将来的な世代交代に向けて、加工技術やノウハウを伝えていくことに力を入れて来ました。
このことは経営理念にも掲げているので現在もずっと続けていますが、ほとんどの人がそのような業務を経験したことが無いのも手伝って、とにかく難しいです。
ほとんどが一品モノなので、さっき覚えたことが次は全然違うという事の繰り返しで、加工者のセンスに頼る部分もかなりあります。
この加工方法で『いける?』『いけない?』。
この判断はまずは数をこなさないとできるようにはなりません。
数をこなすまでにはどうしても多くの失敗作が出ます。
製造業の場合は失敗が形となってそこに残るので、目の前に沢山失敗作が並ぶと加工者も僕も心が折れそうになりますが、耐え時ですね。
当社ではほとんどの場合、数か月は付きっきりでベテランが指導に当たります。
時々話に聞く、
見て盗めなどという悪しき慣習
の教育方法はとりません。
長く続いている企業だけでなく、伝統芸能や祭り等は必ず付きっきりで若手に教え込みます。
『見て盗む』これは教わる側の心構えとして必要
と思いますが、
教える側がこれを言えばただの教育放棄
この近くにはポリテクセンター加古川やものづくり大学校もあります。
モノを造るという日本の高い技術力は絶対に途絶えさせてはいけないです。皆で必死になって取り組まなくてはいけない課題です。