2019.05.22
唖然とする
日本の工作機械は精度や使いやすさを含めて世界一だと言われています。
最近もそんな記事がヤフーニュースに掲載されていました。僕もこの業界に携わるようになって、その考えに同感するようになっていました。
ですが、最近当社で起きたトラブル対応でその評価に当てはまらないメーカーがあることが分かりました。
以前の会議で、MC(マシニングセンタ)の担当者が
『なんか、夜退社する前と翌日の朝でY軸がずれているようだ』
と発言しました。
『そんなわけないだろう』
まぁ、普通はそう思いますよね。
一週間ほど毎日、帰社する前と翌日にY軸を測定してみる事にしました。
その結果…
0.04mmほどずれている!
大慌てでメーカーへ連絡を取り、18日の土曜日に検査してもらったところ、やはりずれている!
しかも2台ともです。
サービスマンが調べたところ、主軸が傾いているとのことでした。
下記が、世間では一流工作機械メーカーと言われているオ〇ク〇さんの言い分です。
◇弊社の機械は±2℃の環境下で使用しないと精度保証は出来ません。
朝は気温が低いので傾いているのでしょう。
※5月18日の気温は最高気温26℃、最低気温16℃
アホか…。どの面下げてそんな間抜け回答をよこすのか。
主軸が傾くという工作機械メーカーの企業の根幹を揺るがすような大問題が発生しているというのに…。
全力を挙げて原因究明に取り組まなくてはいけないことだろう…。
自分達の仕事や製品に、誇りもプライドも無いからこの様な回答が平然と答えられるのでしょう。
普通の感覚なら恥ずかしくて前を向けません。
※2m隣にあるOKKさんのMCは当たり前ですがY軸がずれたことなど一度もありません。
※当社工場はエアコン完備です。
弊社の様な全国に存在している小さな部品加工会社がどの様な思いや理念を持ち、導入の意思決定に悩みに悩み高価な工作機械を購入していると思っているのか。
2017年4月8日のブログで工作機械メーカーのカタログについて書いているなかでも取り上げていますが、販売を商社任せにしているので顧客の顔が全く見えていないのです。
時々、大企業が突然経営破綻したりしていますが、こういった問題を放置しているのでしょう。
どうやら日本には3流どころか4流の工作機械メーカーが存在しているようです。
気を付けましょう。