2017.07.15
剣道
弊社には剣道七段の猛者が事務所におります。
その影響もあって、
この本を読みました。
誉田哲也さんも好きな作家さんの一人で、ほとんど読破していましたが、これは読んでませんでした。宮本武蔵を目指している女子高校生の物語です。これ本当に誉田さんが書いたの?っていうぐらい他の作品とは毛色の違ったものになっています。勿論、誰も殺されません…。
剣道に限らず日本の武道で高段位を取得するには、競技として『強い』ことは最低限の条件で、それプラスのもの(礼節・気合・立ち居振る舞い・メンタルの強さ等)が多く求められます。
『単純な強さ』ではなく、目に見えない強さを身に付けなくてはいけないので相当難易度は高いのでしょう。
僕自身も学生時代は柔道と弓道を部活動として選びましたが、確かに他の競技とは全く違う厳しさが感じられました。伝統的なものであるために、それを受け継いでいく意志の強さを身に付けなければならないのかもしれません。
この本の中でも『単純な強さ』しか無かった主人公が、その部分の強さを身に付けていく様が描かれていきます。残念ながら僕の文章力ではこれ以上この作品の面白さを説明できません。
現在完結作がハードカバーで発売されていますが、そろそろ文庫で発売される時期です。読むのが楽しみです。