2017.04.28
本屋大賞
今回は恩田陸さんが直木賞との同時受賞となりました。
賛否両論ありましたが、
う~ん…。
今回はこれで良かったんじゃないですか?
未解決となっているグリコ森永事件を題材にした傑作小説であると思います。
これを読めば、もうこの結末が真相ではないのかと思えてきます。
直木賞受賞作が本屋大賞まで取ってしまうと本来の趣旨からだいぶ外れてしまわないですかね?
前例のない同時受賞に値するほど彼女の作品が素晴らしかったという意見もありましたが、もうすでにベストセラー作家として地位を築いている作家さんを選ぶのでは無く、これからの作家さんに光を与えて欲しかったです。
今回の結果を見て、もう一度全国の書店員さんに本屋大賞の意図や趣旨をはっきりと浸透させた方が良いのではないかと思いました。
会社で言えば経営理念みたいなものが、しっかりとした柱のように無いと色んな判断基準が曖昧になってきます。
迷ったときは理念に立ち戻り、照らし合わせて考える。
賞は取れなくても、そのまま埋もれさすには惜しく、書店員さんが自信を持ってお勧めできる本が読みたいのです。