2020.08.12
提案力
当社の強みは、省力化機器の設計~部品加工~組立~調整までの一貫生産に対応できることです。
HPの事業内容にもupしています。
このことによる利点は、
一括で注文を頂ける機会が増大するだけでなく、自分達が造った部品が目の前で組み上げられ稼働する様を見る機会に恵まれる
これが非常に重要です。
●この部品はこういう使われ方をするのか
●ここに使用されるから精度が必要(不必要)だと理解できる
世の中の大半の部品加工業者は自分達の造った部品がどのように使用されるのか実際に見ることができません。
当社は見れます。
これによる副産物が、お客様訪問時の提案・提言に繋がっています。
その使用用途ならこういう形状や材質に変更した方が良いですよとか、安く製作するアドバイスを求められることもあります。
そこで色々と話し合う事で担当者様と繋がりも深くなり、将来的な受注に繋がり易くなっています。
6月頃に当社の取引先様ではありますが、僕の全く知らない担当者様から小さな治具の見積もり依頼が突然ありました。どうやらどなたからか当社の噂を聞いたようです。
この様な場合、いきなり添付された図面通りには見積もりを開始しません。
ワークを見せてもらいながら用途を詳細に聞き出します。
この時は
●どのような場所
●誰(男女の性別)が一日何時間ほど使用するのか?
を聞き出しました。
予算は敢えて全く聞きません。
そして、社内設計者が提示された図面から改良案を探り、それを提案します。
結果的にはそのままの図面に比べて費用は約半分、重量は半分以下に抑えることが出来、直ぐに受注に繋がり、無事納品となっています。
聞けば、担当者様も不慣れな治具の設計で正しいかどうかの判断が付かず悩んでおられたようで、非常に喜んでおられました。
この様な出来事は今までにも多々ありました。
設計の人間を抱えていることだけでなく、材料商社さんや専門知識を有する外注先さんとの良好な関係性を維持できているからこそ、の総合力を駆使した業になります。
上記の事柄は現在取り組んでいる知的資産経営の当社の良い点としても意見を挙げました。
●単なる部品加工屋にはならない
●そうする事で、下請け体質からの脱却
創業時からの当社の在り方を昇華させていきます。