2020.02.05
作業手順書
先日マシニングセンタ加工者がZ軸を測るのを忘れてサイクルスタートしてしまい、溝が図面指定の深さより深くなってしまうという加工ミスが発生しました。
その前に加工していた製品と板厚が同じだったために、幸いにも主軸がぶつかるという最悪の事態にはなりませんでした。
その加工者がそんなミスを犯すのは僕の記憶ではおそらく初めての事と思います。
これはもう直ぐに対策を立てなければならないと思い、加工者と工場長を呼び、どのような手順を踏んでいたのかの確認をしたうえで、マシニングセンタを扱う加工者3人共通の作業手順書を作成してみる事にしました。
3人に聞き取り調査したところ、ほとんど同じような手順でしたが、個々で若干違うところがあり、そこを一番加工ミスの少ない加工者の手順に全員で統一する事にしました。
そして、それを纏めたものをプリントアウトして配布します。
常に同じ手順を踏む事によって、頭を使うのはプログラム作成時のみで、それ以外の工程は考える事無く体が自然と動けるようになり、作業工程を間違えた際にはそこに違和感を感じてもらえるようになるのが理想です。
試みが上手くいくかどうか少しの間、見守ります。