2021.10.22
工作機械の値上げ
今朝の日刊工業新聞トップ記事に、主要工作機械メーカーが10月から揃って3%の値上げを行うとありました。
こういう業界にいる人じゃないとピンとこないと思いますが、工作機械の価格はどんなに安いものでも1千万以上はします。
一般的に売れ筋になる価格帯は1千5百万~3千万ぐらいでしょうか。それの3%だから約45万~90万up…。とんでもない金額になります。
販売側からみると、こうやって価格転嫁できる場合はラッキーです。
購入者側からみると、こういう工作機械を購入する場合はまず人材確保&育成計画を立て、各種補助金申請しながら5年先ぐらいまでの事業計画書を書き、新たな仕事確保の為に客先への周知活動を行います。
価格upするから買うのを止めようという訳にはいきません。性能やサービスが向上するわけでもないのに余計にお金を払うことになるだけです。
確かに原材料の値上がり傾向は(途中多少値下がりした時期もありますが)ずっと続いており、おそらくほとんどの業界で価格転嫁できないでいると思います。
当社でも、一度決めた価格が何年も継続は当たり前。その時に相見積もりでギリギリの価格を付けて受注していた場合なんかは悲惨です。
価格upを交渉する場合ももちろんありますが、短納期対応しなければならないケースなどではそういうことをやってられないことも多々あります。
この10月は様々なものの価格がupしています。
2年前は消費税増税でした。コロナでうやむやになっていますが、あの時から目に見えて景気の減速が始まっていました。
月末には選挙があります。色々考えることが多い10月決算月です。